再開しますと言った割には、なかなかup出来ずにすみません。
この時期は、何かと行事が重なって...(←言い訳ですね ^^;;)
さて、タイトルにも書きましたが、みなさま『乳房超音波精度管理ファントム』と言うものをご存知でしょうか?
「知ってる!」「使っている!」と言う人と、「本で見たことあるけど...」「知らな〜い」と言う人に分かれると思います。
JABTSの講習会に参加したことのある人は、知っていると思います。
書いて字の如く、超音波の精度管理用のファントムです。
超音波に精度管理?と思う人もいるかもしれません。
確かに他の検査に比べて数字で出ない画像検査は精度管理が難しいとされています。
技師会などで行うコントロールサーベイなどありますが、これはどちらかというと生理検査部門では検査をする側つまり私たちの読影能力をチェックするものです。これももちろん大事なことです。
画像は好みも人それぞれだし、確かに画質も違いますが、だからといって精度管理が必要ない訳ではありません。
乳房超音波は1㎜単位の細かい変化を見て行くので、機械の劣化が見落としにつながることは間違いありません。
そこで、機械の管理に必要なのがこのファントムです。
超音波の機械は分解能が重要になってきますが、方位分解能、距離分解能などなど、色々チェック項目があります。
1ヶ月ごと、半年ごと、1年ごととそれぞれ撮像方法があります。
こういった管理をすることで正しい検査が行われている指標にもなります。
ただ、このファントム非常にお高いものになっています。
乳腺専門の施設なら必須だと思いますが、実際もっている施設は実は少ないような気がします。わかっているけど、やっていない...と言うのが現状でしょうか?
各施設で持つことが理想ですが、高いのでメーカー保守にお願いするのも良いと思います。(メーカー保守もお金がかかるけど...)
もしくは関連学会(JABTS、乳癌学会、乳癌検診学会など)が貸し出しを行い、検査を行っている施設必須にするとか?(非現実的?)
もう一つは...各自治体などで買い、その地域の施設に貸し出し、精度管理をする...とか?(これも、非現実的か...)
そして、また検査装置の基準には「規定のファントムで所定の画質条件を満たすこと」となっていますが、では、満たさなかった場合、すぐに機械を買ってもらえる施設ばかりではないように思います。超音波の機械も高いですから、買うと次の更新までは予算も難しいでしょうし...なかなか難しいのでしょうか。
でも、やはり画像、機械の精度管理はとても重要なことです。
やったことない施設は乳房超音波検査をしているのなら、やはり、メーカーに頼んでしてもらってみるのもいいと思います。
ファントムをあつかっている京都科学さんのサイトです。
京都科学
機械も人も正しい管理をして、精度の高い検査をしたいものです。
ちょっと、長くなりました。すみません。