2010年12月12日日曜日

漠然とした、将来の夢

私は検査技師としては20年働いています。(アラフォーで年だけくっています)
一般検査室で検尿をしたり、検便をしたり。血液検査をしたり、生化学検査ではHCV,PSAの検査を来る日も来る日もしていました。

で、36歳で生理検査室に異動となり超音波検査を始めたわけです。
回りは10年、20年と超音波歴の長い人だらけです。

もともと解剖や病理など好きだったこともあり、超音波検査は楽しくさせてもらっていますが、勉強は大変です。今までと全く違う画像診断です。

子育て中ということもあり、なかなか勉強会にも行くことも出来ず....
(最近はかなり主人も協力的で、各地行かせてもらっています。)


で、最近考えていることがあります。
自分が勉強するときに「こうだったらなぁ」「ああだったらなぁ」を現実に出来ないだろうか...?と。

講習会などは都会で行なわれることが多く、交通費もかかるし宿泊費もかかる。子育て中は家を空けられない。
で、地元でできないだろうか?難しくなくても、簡単な初心者向けでもいいから近くで足を運びやすい勉強会。
そう考えて、いまなんとか勉強会を開くことができるようになりました。(もちろん全面的に協力して下さる乳腺外科の先生のおかげです。)

そして、今はオンライン上で勉強ができないか?と考えています。
いくら近くても、小さい子どもを育てているお母さんは夜の勉強会には出て来にくいかもしれません。
そこで、今は勉強会で使った資料をweb上に公開しています。
今は簡単なものですが、このさき画像をふやしてデーターベースのようなものが出来上がれば良いと考えています。
会に参加した人だけが勉強できるのではなく、勉強したい人が、どこにいても勉強できる環境が良いと思うのです。
MLで質疑応答が出来ればいいと思っています。

超音波画像とFNACの画像を対比させるだけでもいいかなぁ...と思っています。
(検診センターなので病理画像は無理なのが残念です。)

自分が勉強する時に、苦労したこと、していることを一つずつ解消して行けるといいなぁ...と漠然と考えています。私もまだまだ勉強中の身。

年の終わりですが、来年の夢です。

2010年12月6日月曜日

人それぞれ

乳癌検診には色々な人が来られます。



ウチの施設では、乳腺超音波検査は1次検診のMMGで要精査になった人が主で、それ以外に本人希望で超音波検査と言うものがあります。

検査をする前にMMGを見るのですが、特に(私には)異常所見は見あたらないこともあります。
本人に『気になるところはありますか?』と訪ねると、
「ここにシコリがあるんです」と胸を指差され、「気になるので、来ました」と言われる方もあります。
こうして、自分で触って自覚して心配だから!と検診に来られる方がいると思えば...

明らかに皮膚の色も変色して、外見でもシコリがあるのが分かる方が1次検診のMMGから上がって来ることがあります。
気がつかなかったのだろうか....? 
『いつ気がつかれましたか?』と聞くと、「何かあるのは分かっていたけれど、若い時に乳腺症と言われ、またそれだと思っていた」と...
明らかに腋窩にも転移を疑うリンパ節があることも...。
1年、半年でも早く来て下さっていたら....と思いながら検査をすることも。



こうして、検査をしていると早くに見つかるのが一番!といつも思うのですが、それにはやはり自己検診で気がついてもらえたら良いなぁ...と思うのです。


2010年12月2日木曜日

遠い国へ、こんにちは

このBlogを始めて1年半になります。

最初はどんなことを書こうかなぁ...と思いながら、初めて間もない乳腺超音波検査をしながら初心者の目線で疑問に思ったこと、感じたことを書いてきました。

誰も読む人はいないだろうなぁ..と思っていたのですが、どうやらGoogleの検索でヒットする言葉があるらしく、皆様に見つけていただいて細々と続けています。


先日このBlogの訪問者の統計を見ていてほぉ〜っと思うことがありました。
どこの国の人が見てくれているか?というのが分かるのですが、1位はもちろん日本。2位はアメリカ。日本人も多く住んでいるし...とここまでは私もフムフムと見ていたのですが、3位はなんとルクセンブルクです。「ルクセンブルク?」ってあのルクセンブルク?オランダのそばの?

遠いヨーロッパの土地で、こんな私のつぶやきを読んで下さっている人がいるのだと思うとちょっと嬉しくなりました。
日本から留学中の医療関係者かな?とか...たまたま訪れてくれたのかな?とか...


多くの人に読んでいただいてありがとうございます。
遠い空の下で読んで下さっている方も、ありがとうございます。

乳腺超音波検査にどっぷりハマってしまった一人の検査技師のつぶやきですが、どうぞ末永くよろしくお願いします。

2010年12月1日水曜日

第4回 乳腺超音波診断カンファレンス 終了






昨日第4回の乳腺超音波検査の勉強会が無事(?)終了しました。

今までの反省をふまえて、今回は超音波動画の供覧方法をプロジェクターで流しました。
今まではそれぞれの症例にPCを置いていたのですが、PCの動作が悪かったり(個人でクリックしてみてもらうので)、順番待ちで結局見ることができなかったり..と。
で、今回は先生のアイデアでプロジェクターとなりました。

スライドショーでエンドレスで流し続けたので、ゆっくりと見てもらうことが出来たようで好評でした。


会の方は3症例を滞りなく終わるはずだったのですが...
何がいけなかったのでしょう? ケーブルのせい?
病理の解説になるととたんに色が変になり...赤を認識出来なかったようで、病理画像がとても気持ち悪い青い不気味な画になってしまい、病理の先生も一生懸命スライドを作って下さったのでしょうけれど、会場全体に何とも気味悪い画像が流れ続けたのでした。
病理は色が命なのに....


ちょっと苦笑しながら会を終えました。


毎回毎回予想もしないハプニングが起こるものです。ふぅ〜


今回も医師8名技師53名 計61名と多くの方に参加していただきました。

アンケートの中で、「会を重ねて始めは全然分からなかったけれど、少し画像が読めるようになりました」と書いてあって、なんだか嬉しくなりました。

そう思ってくれる人が増えるよう、ますます頑張っていかなければ!と自分に喝を入れ直したところです。