2010年3月28日日曜日

ピンクリボンバッチ

超音波検査から少し離れますが...

今日は娘のバレエの発表会がありました。

で...


私は受付の係だったのですが...朝、係の集合の時に同じ係のお母さんの中に、スーツの胸にピンクリボンのバッチをつけている人を発見! 
話を聞くと看護士さんだそうです。 他にも放射線技師さん。
お母さん同士で話をする時に、いちいち「お仕事なんですか?」なんて聞かないから知らないことも多いです。

私は職場の白衣にはつけていますが...うっかりしていました。
こんなバレエの発表会で人がたくさん集まるし、受付だったのに、惜しいことをしました。

この次は是非つけて会に望みたいと思います。


おかげさまで、発表会は無事に終了でした。

2010年3月23日火曜日

乳腺超音波勉強会 第一歩

以前から話のあった「乳腺超音波勉強会」ですが...
いざ会を立ち上げるとなると色々大変でなかなか進まなかったのですが、今回協力してくださる先生の病院のカンファレンスを超音波中心に形を変えて、院外にオープンにして行くところから始めてみましょうということになり、さっそく今日参加して来ました。

今までは近くの大学病院のカンファレンスにしか行ったことがなかったのですが、違う病院だとまた様子が違います。


今日はMMG CT画像の解説もあり、病理、細胞診、超音波(動画)とすべて対比しながらみて行くことができたので良かったと思います。
こんな感じで勉強会が進んで行けたら良いな...と思います。

目標は、参加した人はJABTSの試験に合格できるように! そこを目指していい会が出来ればいいと思います。



誰か一人優秀な人がいるのではなく、みんなの水準が上がることが目標です。
優秀な人が検査したから、偶然発見されるのではなく、誰が行なっても発見できる超音波検査を目指したいと思います。
優秀な施設だったから、偶然発見できたのではなくどの施設でも発見できるように、このエリア一帯でレベルをあげて行くことが目標です。


夢は大きく。

頑張っていきましょう。

2010年3月22日月曜日

今思えば....

ちょっと、乳腺超音波検査室から話題はそれますが....

昨日テレビで、日本の医療についての番組をやっていました。
救急医療、緩和ケア、NICUなどなど....


見ていて、思ったことがあります。医療に関わる仕事をしていて、このところ特に感じるようになったことでもあります。

私の父は19年前に、母は18年前に、それぞれ病気でなくなりました。
が、いったいなぜ亡くなったのかは医師から当時何の説明も受けていません。


父が最初に入院したのは私が高校生のとき、病名は「気管支拡張症」でした。
痰がでて、咳もひどかったのを覚えています。
入退院を繰り返していました。



母が倒れたのは私が検査技師の学校の1年生の時。病名は「脳梗塞」
この時父は退院はしていましたが、自宅療養中。

母は3日意識不明。意識が戻った時は、言葉も話せず、動くことも出来ず、表情もない。
なぜ、そうなったのか説明はありませんでした。

私が学生だったから? 

今と違ってMRIがどこにでもある機械ではなかったので、わざわざ入院施設とは違う施設へ検査を受けに連れて行ったのを覚えています。

でも、MRI画像を見ながらの説明もなく....脳のどの部分が障害を受けたのか?

回診の時に、ベッドサイドで医師とナースが『珍しい症例で視床の....学会報告をした...』とかなんとかその話が聞こえて来てやっと、視床下部のあたりの血管が詰まったんだと分かったのです。(でも、直接説明があったわけではないのです)


父の状態がどんどん悪くなり、動くことも困難となり、病院のベッドの上だけの生活となって行きます。喀血もひどくなり...

今思うと、せめて胸部レントゲン、CTなどをみながらの説明があっても良かったように思います。どのくらい悪かったのか...? 今となっては? 
父の直接の死因は痰を気管に詰まらせての、窒息死。 

母はその後、リハビリのおかげで少し歩けるようになったものの、会話らしい会話はできす、私の顔も認識できず...
母も結局は入院中食事をのどに詰まらせての窒息死。
なぜ?そんなことになってしまったのか?
直接の死因は、死亡診断書に書いてあるのだけれど、今思うと病気の経過の説明は無かったように思います。

時代がそんな時代だったのでしょうか? 
医師だけが知っていれば良い。
そんな時代だったのでしょうか?

今は必ず、説明があり、本人や家族の納得のいく治療が受けられる。治療の選択ができる。

病気は医師だけが治すのでなく、患者本人もまた立ち向かう必要があると思うのです。
それを支える家族もまた同じです。


最近、なんとなくそんなことを考えながら、時代が変わったのだなと感じています。

2010年3月20日土曜日

乳癌検診の実績

以前参加した「乳腺フォーラム」で司会の先生が

『我が県は、乳癌発見率、的中率が全国で1位でした』と言われました。
全国水準がどのくらいなのか、良く知らないのですが...

とにかく優秀な乳腺外科、MMG読影医が揃っていることは間違いないようです。
もちろん、キレイな写真をとる放射線技師もです。


先日あった「症例検討会」で、私の働いている施設の要精査率、発見率などが出されていました。
私は被爆地に住んでいるので、被爆者健診と言うのも行なわれ、被爆者健診と一般の検診者と別れて発見率が出されます。


平成20年度は被爆者の要精検率は7.0% 発見率は0.5% 一般の要精検率は9.1% 発見率は0.59%となっていました。

全国平均がどれくらいなのか分からないのですが、良い成績だったようです。


改めて、自分の置かれている環境の良さに驚いています。
優秀な放射線技師さんや、優秀な先生方の指導を受けさせてもらっているのだなぁ...と感じています。

この数字に超音波検査が少しでも貢献できていると良いですね....。

症例検討会

MMG症例検討会に参加しました。


昨年までは医師だけで行なっていたようですが、今年はコメディカルにも声をかけてもらったので、行ってみました。
放射線科の技師さんと、細胞検査士の方々もいらっしゃいました。


一つの症例をみんなで見て、どう読むか確認し合うのはとても大事なことだと思います。


今回はMMGの症例検討でしたが、超音波検査など一人で検査をするものは、独りよがりになってしまいがちです。自分の意見と他人の意見を確認し合うのは大切だと思います。



しかし....


MMGは難しいなぁ....

このまえの勉強会の時もそうだったけれど、う〜ん。
左右の形が違うことに気がついたとき、お乳の挟みかたが悪かったのか、硬くて伸びていないのか? その見分けはどうしたら分かるのかな....? 



日々、勉強ですね。

また頑張りましょう。

2010年3月17日水曜日

ギモン解決....?

去年のSt.Gallenで....

手術で腫瘍を切除した際の切除面である断端部に関する議論では、浸潤がんにおいて断端陽性の場合には、全員一致で再切除すべきという結論になった。また、非浸潤がん(DCIS)においては、再切除すべきが8割となっていた。「DCISは治る病気。そのため、断端を陰性にすることが重要と」Morrow氏はコメントした。一方、非浸潤性小葉がん(LCIS)においては、再切除は必ずしも必須ではないと合意された。



この会議内容ををうけて、私の素朴なギモンを昨年11月にupしたのですが...
なぜLCISは断端陽性でも追加切除の必要はないのか? 
私の中で、沸々とギモンがわき上がっていました。
なぜなら、私の中ではDCISとLCISは発生場所が違うだけで、浸潤していない癌は癌。と思っていましたし、浸潤癌だと乳管癌より小葉癌の方が怖い印象があったのです。
小さな細胞をバラバラと巻いたように広がるし、どこまで広がっているかが分かりにくい感じがして、なんとなく乳房全摘のイメージ(あくまでも私の)でした。
なので、この文献を読んだ時に、なぜ? と思ってしまいました。

今日、先生と話をする機会があり質問してみました。


回答は...

LCISは必ずしも浸潤癌になるわけではない...とのこと。確率の問題なのでしょうか?DCISは浸潤癌として再発する率が高いので必ず断端はマイナスにしておく必要があるのだそうです。

非浸潤癌の時は小葉癌はおとなしいということ?でしょうか....


半分納得。 でも、まだなんだか? 


発生機序のもんだいでしょうか?謎が解けたような、そうでないような? 

2010年3月10日水曜日

RVS

最近話題のRVS(Real time virtual sonography)
磁気ナビゲーションシステムを使って超音波画像とそれに対応する、MRI/CTを同期すると言うもの。

私の働いている職場には外部から乳腺外科の先生が来られています。
今、その先生の病院ではRVSを試験中らしい。
同期させるMRI画像は、私が働いている職場で撮影し、先生の病院で超音波検査を行う時に同期するのかな? 
今はまだ、試験的にこんにゃくの中にモノを埋め込んで試しているらしい....

学会などで、見かけたことはあるけれど、肝臓などの血管など指標になるものがたくさんある臓器は良いけれど、乳腺はなかなか難しそうだなぁ...と言う感想でした。
大きなはっきりわかる腫瘤に関しては、同期させなくても良いような....
どちらかと言うと、DCISのようなエコーで分かりにくい...もしくは化学療法で小さくなってしまって、広がりがどこまでか分かりにくい人に対して行うのだろうから、同期させるには色々な苦労がありそうです。

我が職場の誇る(?)優秀な放射線技師さんが色々試しながら日々行っているようです。
いずれ、私たちもお目にかかることがあるかしら?

少し、楽しみにしておこう。