第35回超音波検査学会に参加するため大阪に来ています。
今日のランチョンセミナーは『乳癌と戦う技術』と題して、各社メーカーの機械紹介です。
2社が最近話題の自動スキャンの機械の紹介がありました。
聞いたことはあるけれど、いったいどうなっているのか?ちょっと興味半分、機械に負けてられない...という気半分。
まずは敵を知ることが大事と思い聞いてみなければ..(敵でもないけど)
一つは普通のエコー検査と同じで、仰臥位で乳房を薄いパネルのような物で圧迫してスキャンする。もう一社は伏臥位で水槽の中に乳房を浸して下から自動スキャン。
....
聞いていて思ったのは乳房にパネルを置いてスキャンして、乳房全体がスキャンできるのかな?
外側はキチンとスキャンできるのかな?
伏臥位でする方はなんとなくMRIと同じ体位になるし、まぁいいのかな?とも思いましたが...
検査に10分かかると言うことで、人がすることとあまり変わらないのでは?(むしろ長い?)という感想です。
ただ、MRIのようにあとからいくらでも画像構築が出来るようで、乳房全体の画像データが残るのはいいように思います。
ただ、気になったのは『経験の浅い技師でも簡単に検査が出来ます』という文言です。
確かにボタンを押せば自動スキャンが始まり、検査終了後、医師が読影できるのでしょうが、それなら始めから医師が検査すればいいのでは?
検査技師は機械のお守役?
あとから誰でも読影できるというのは良い事だと思うのですが....
検査時間と読影と同じだけ時間をかけるのはナンセンスとも感じます。
確かにそこが超音波の精度管理の難しいところなのかもしれません。
それに「簡単に誰でも検査できる」というのが気に入りません。
検査技師は超音波検査に限らず、検査結果に責任を持って出せるように、日々勉強をしているわけで...「勉強なんて必要ないんですよ」といわれているようで、なんだか違和感を覚えます。
色んな検査でいかに人為的なミスをなくすかということで、機械任せになり検査手技が簡便になっているのも確かなのですが...
とは言え、検診では有用なのかもしれません。
私的にはやっぱり『機械には負けられない!』と思うのですが、需要があるのならばこれからの開発に注目です。
明日のランチョンもこの機械のメーカーさんのものがあったので、もう一度聞いてみようと思います。私の中では、この機械はまだ複雑な感じです。
こういった学会では、色んな先生の意見のぶつかり合いも楽しみの一つです。
たくさんの意見が聞くことが出来るのも勉強になります。
明日も、もう一日頑張りましょう。
2010年5月8日土曜日
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