2009年7月24日金曜日

自己検診

乳癌は唯一自分で発見できる癌だと言われています。
「自分で触りましょう」とよく言われますが、実際検査をしていて
『ご自身で触ってみられますか?』
と、聞いても『いいえ』と言う答えの方が遥かに多いように思います。
それは、「自分で触ってもよくわからない。」から、と言う理由が一番多かったと思います。

たしかに、自分で触ってもよくわからないものです....


乳腺外科の先生が言われるには、
例えば、検診に行って先生が『異常はありませんよ』と言われたら、
今日のそのお乳は異常がない訳です。
その日の夜お風呂でしっかり自分のお乳を触ってみましょう。
そして、それと変わったことがあれば「おや?」と思えば言い訳です。

しっかり自分のお乳を触りたいものです。

2009年7月21日火曜日

ADH vs DCIS

今日はカンファレンス。

MMGでは区域性に広がる石灰化病変。
エコーでは腫瘤は描出されず。

MRI,CTともに悪性を否定できず。

区域切除。

術後の病理の結果は ADH。


ADHつまり乳管の異型な過形成な訳だけども、DCISとの境目はどこにある?

異常な過形成とlow grade DCISとの境目は? 
過形成はどんどん進むと癌になったりしないのか?

医療機器、画像診断の進歩のおかげで、昔発見できなかったものまで見えるようになる。
癌になる一歩手前の段階なのか...?
正常とは違う。でも癌じゃない。



謎は深まる一方で、病理診断の難しさも考えてしまった。